
育児休業中って副業しても大丈夫なの?

基本的には大丈夫だよ!
ただし、副業の種類によっては育児休業給付金に影響するから注意が必要だよ。

え、副業の種類ってどういうこと?

アルバイトみたいな「給与所得」は、1か月に10日以上、かつ80時間以上働くと給付金が減額または支給停止になる可能性があるんだ。
でも、「事業所得」を得る副業なら給付金に影響しないよ。
この記事では、育児休業中に副業を始めるときの注意点やメリット・デメリットを解説します。
- 育児休業中に副業できる?
基本的にはできる - 給与所得の場合、育児休業給付金に影響あり
1か月に10日以上、かつ80時間以上働くと給付金が減額または支給停止になる - 事業所得の場合、育児休業給付金に影響なし
育児休業給付金は、雇用保険から給付されるから - 育児休業中に副業を始めるメリット
メリット①|稼げなくても生活に困らない
メリット②|価値視点を持てるようになる
メリット③|スキルアップにつながる - 育児休業中に副業を始めるデメリット
デメリット①|自由時間が減る可能性がある
デメリット②|家事・育児との両立が難しくなる
デメリット③|法律で副業が禁止されている場合がある
- 0歳と3歳のパパ
- 合計6か月間、育児休業を取得
- ランニングがライフワーク

育児休業中に副業をしてもいいの?

基本的には、問題ありません。ただし、副業によっては育児休業給付金に影響が出る場合があるため、注意が必要です。
育児休業中は、家事・育児が生活の中心ですが、仕事をしていたときと比べ、時間や心に余裕が生まれることもあります。そのため、このタイミングで副業に挑戦したいと考えるパパも多いと思います。
ただし、給与が発生する副業の場合、給付金への影響を確認してから取り組むことが大切です。
1か月に10日以上、かつ80時間以上働くと給付金が減額または支給停止になる
コンビニのアルバイトなど、給与所得を伴う副業の場合、1か月に10日以上、かつ80時間以上働くと、育児休業給付金が減額または支給停止になる可能性があります。
事業所得は給付金に影響しない
一方、事業所得を得る副業の場合、育児休業給付金に影響はありません。
そのため、事業所得を得る副業は、育児休業中でも行いやすいといえます。
- 育児休業中でも副業はできる
- 給与所得を伴う副業は育児休業給付金が減額または支給停止になる可能性がある
育児休業給付金に「影響する所得」と「影響しない所得」

育児休業中に副業を考えているパパは、まず「給与所得」と「事業所得」の違いを理解しておくことが重要です。
というのも、育児休業給付金に影響するのは「給与所得」のみで、「事業所得」は給付金に影響しないからです。
給与所得とは?(育児休業給付金に影響あり)
給与所得とは、会社との雇用契約に基づいて得る収入のことです。
もし育児休業中に別の会社と雇用契約を結んで働くと、それは給与所得になります。
そして、1か月に10日以上、かつ80時間以上働くと育児休業給付金が減額または支給停止になるため注意が必要です。
事業所得とは?(育児休業給付金に影響なし)
事業所得とは、雇用契約ではなく自分で事業を行って得る収入のことです。
たとえば、次のような収入が事業所得に当てはまります。
- せどり
- ブログ運営やアフィリエイト
事業所得が育児休業給付金に影響しない理由
育児休業給付金は、会社員などが加入している雇用保険から支給されます。
一方、事業所得は雇用契約に基づかない収入のため、雇用保険の対象にはなりません。
そのため、事業所得が増えても育児休業給付金には影響しない仕組みになっています。
- 【給与所得】雇用保険の対象:育児休業給付金に影響あり
- 【事業所得】雇用保険の対象外:育児休業給付金に影響なし
育児休業中に副業を始めるメリット

育児休業中に副業を始めることで、価値観の変化やスキルアップにもつながります。
メリット①|稼げなくても生活に困らない
育児休業中の副業は、稼げなくても生活に困ることはありません。
なぜなら、育児休業給付金が支給されるため、収入がゼロになる心配がないからです。
さらに、復職後は本業の給与もあるので、副業の収入がなくても生活基盤は安定しています。
メリット②|価値視点を持てるようになる
お金を稼ぐことの本質は、「かけた時間」ではなく、「他者の悩みを解決できたか」にあります。
会社員の場合、時間に対して給与が支払われることが多いため、「成果」より「時間」に意識が向きやすくなります。
一方で、副業は自分が生み出した成果がそのまま収入に直結するため、「どうすれば価値を生み出せるか」という視点を持てるようになります。
メリット③|スキルアップにつながる
副業は、本業の経験だけではなく、新しい知識やスキルを学びながら収入を得るチャンスです。
例えば、せどりで身につくのは、在庫管理・売上管理・マーケティングスキルです。
ブログの場合、文章力・発信力・ITリテラシーを学ぶことができます。
副業で得たスキルは、本業にも活かせる可能性があります。
育児休業中に副業を始めるデメリット

副業には多くのメリットがありますが、同時に注意すべき点もあります。
デメリット①|自由時間が減る可能性がある
育児休業中のパパは、家事・育児が本業です。
その本業に加え、副業を始めることで、自由時間が減る可能性があります。
特に育児休業中は、赤ちゃんのお世話が中心になるため、時間の使い方には工夫が必要です。
デメリット②|家事・育児との両立が難しくなる
繰り返しになりますが、育児休業中のパパの本業は家事・育児です。
家事・育児の本業に加え、副業を始めることで、家事・育児との両立が難しくなる可能性があります。
余談ですが、「らんパパうーた」は復職後、家事・育児が十分にできず、ママから「メンタル的にきつい」と声が上がりました。
そこで、リモートワーク日を増やし、朝5時起きで副業や洗濯、風呂掃除などを行いました。
その結果、ママから「だいぶ楽になった」とねぎらいの言葉をもらった経験があります。
デメリット③|法律で副業が禁止されている場合がある
育児休業中に限りませんが、公務員は法律で副業が原則禁止されています。
許可を得ずに副業を行うと、処分の対象になるため、よく調べてから副業を行う必要があります。
ただし近年、公務員のキャリア形成や地域貢献を目的に、副業解禁の議論も進んでいます。
副業の経験が本業に活きる

副業では、自分が生み出した価値が収入につながります。
この経験を通じて「どうすれば価値を生み出せるか」を考える習慣が身につき、本業に良い影響を与えます。
具体的には、顧客視点と生産性向上の面で本業に活きると考えています。
顧客視点が身につく
副業では、「顧客の悩みを解決すること」が自分の収入に直結します。
そのため、「顧客の悩みをどう解決するか」を考える習慣が身につきます。
仕事の生産性が上がる
同じ10万円を稼ぐのであれば、10時間かけるよりも5時間で稼げた方が生産性が高いと言えます。
副業は「かけた時間」ではなく「提供する価値」で報酬が決まるため、効率的に成果を上げる方法を考えることが習慣になります。
その結果、本業でも「どうすれば短時間で成果を出せるか」を意識して働くようになり、仕事の生産性が向上します。
本業で評価が上がる可能性がある
副業に取り組むことで、顧客視点を持った考え方や、生産性を高める働き方が身につきます。
こうしたスキルは本業での成果につながるため、結果として昇給・昇格につながる可能性が高まります。
会社にとっても、「顧客視点を持ち、効率的に成果を出せる社員」は貴重な存在です。
まとめ:育児休業中の副業が未来を変える

育児休業中は、家事・育児が本業となる一方で、時間や心の余裕が生まれるタイミングでもあります。
この期間を活用して、事業所得を得る副業に取り組むことで、価値観の変化やスキルアップが期待でき、本業にも好影響をもたらします。
まずは一歩、小さく始めてみましょう。
始めるか始めないかで、未来のキャリアや生活をより豊かに変えるチャンスがここにあります。
以上、「らんパパうーた」でした。
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